欧米で注目されているジェンダード・イノベーションズとは?

皆さんこんにちは。ライターの磯目です。

今回はフェムテックとも関係性の深い「ジェンダード・イノベーションズ」についてご説明したいと思います。

日本ではあまり知られておらず、研究結果の公表など情報が少ない今だからこそ知って置かなければならないことであると思っています。どうぞ御覧ください。

目次

日本におけるジェンダード・イノベーションズの取り組みについて

ジェンダード・イノベーションズとは

ジェンダード・イノベーション(gendered innovations)とは、米国スタンフォード大学歴史学部のロンダ・シービンガ-教授が世界で初めて提唱した、科学や技術、政策に性差分析を取り込むことにより、新たな視点や方向性を見いだし、真のイノベーションを創出する技術革新のことです。

科学の歴史の中で、従来「性差」はほとんど認識されることなく、科学者たちは無意識のうちに同性である男性のみを基準として様々な研究開発が行われていました。

例えば医薬品の適切な用量や、自動車の安全性の評価、近年ではAIの分野など、これまで成人男性を基準 としていたものに、性差の観点を導入し、よりよい研究開発を進めることを指すことを言います。

こうした性差認識の重要性を、ロンダ・シービンガー教授は科学史の中に隠されていた女性の存在を様々な角度から浮かび上がらせることで明らかにしたことから、EU(欧州連合)の「女性と科学」政策に大きな影響を及ぼし、後の原動力となりました。

なぜ、ジェンダード・イノベーションズは日本ではあまり知られていないのか

米国を中心に新たな技術革新として進められているジェンダード・イノベーションズですが、日本ではまだあまり知られていない用語だと思います。

2021年3月に世界経済フォーラム(World Economic Forum)が各国における男女格差を測るジェンダーギャップ指数を発表しました。

※内閣府男女共同参画局の広報紙「共同参画」令和3年5月号より抜粋

日本の総合スコアは0.656、順位は先進国の中でも極めて低い156か国中120位(前回は153か国中121位)でした。また、前年度以降と比較しても変動はなくほぼ横ばいの状況、すなわち性差に対する国内の取り組みは成功に至っていないことが分かります。

ですので、より多く知ってもらうためには、国内での取り組みを更に推進し、国民一人ひとりの意識の変革が必要になると私は思っています。

今後の国民におけるジェンダード・イノベーションズの動きに関して

国内では未だ多くは取り組まれていないジェンダード・イノベーションズですが、数々の研究者が女性の活躍が企業のパフォーマンスを大きく向上させるという研究結果を提唱されており、促進するにあたり、ダイバーシティ推進の重要性についても問われています。

また、近年ではフェムテックに関する取り組みがものすごいスピードで推進されているようにも感じます。ジェンダード・イノベーションズは、研究や技術開発に性差解析を取り入れて女性が社会で活躍するための課題を見つけること、フェムテックは、技術を使ってヘルスケアなど、女性の健康課題を解決する製品やサービスを生み出し、女性の社会進出をさぽーとしています。どちらも、女性が社会や研究分野に進出したことで創出された新しい分野です。

近い未来は日本においても、多様で卓越した研究を生み出す環境の新たな構築として、素早く多様性の効果を意識し、多様な人材による研究を目指すことが、真のイノベーション創出の鍵になると思っています。

コロナ禍で働き方も変わっている中で、今後のジェンダード・イノベーションズに対する取り組みに期待です。

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