商品コンセプトとは

商品開発のプロセスは、商品コンセプト開発へ進みます。市場状況(商品企画①編)の分析から出したアイデアをもとに、消費者が商品を利用する理由=「利用者ニーズを満たす何か」を言葉に表す作業です。
1.その商品はどのようなものか(どのような方法や技術なのか)
2.誰が利用するのか(ターゲット)
3.利用シーン
4.利用メリット(どんなニーズや欲求を満たし、利便性があるのかなど)
などを言葉や絵で表現します。
コンセプトシート作成
上記4つの要素をベースにコンセプトシートを作成します。コンセプトシートには、「商品・サービスのアイデア名」「商品特徴」「利用者のベネフィット」「利用シーン」「その他の商品特徴」。商品や利用シーンが分かるイラストや画像を添えるとよりイメージが伝わりやすくなります。
ちなみにコンセプトシートは、アイデアが複数ある場合は考えたアイデアに対して各々作成します。
各商品コンセプトの評価
アイデアをコンセプトシートという形にしたとして、それが消費者に受け入れられるか? 商品化に進むかどうかの分かれ目となるのが「コンセプト評価」です。商品企画を進める過程で重要な調査のひとつです。
商品コンセプト評価は社内と社外で実施し商品開発に進めるかどうか判断します。
商品コンセプトにおいての社内評価の仕方
評価項目としては「中長期経営戦略との整合性」「生産の可能性」「原資材関連調達の可能性」「マーケティングの可能性」「自社開発の可能性」などの評価項目を点数化して、ウエイト付けします。
商品コンセプトにおいての社外評価 ~想定するターゲット層での魅力度調査
コンセプト評価調査は、商品やサービスのコンセプトを検討する際に行う調査として、消費者ニーズに合致しているか、コンセプトで強化・改善すべきことは何か分析を行います。手法としては主にインターネット調査により想定ターゲット層を抽出し、各商品コンセプトシートごとに魅力度を5段階評価します。
コンセプト評価では、まず商品やサービスのコンセプトをまとめたコンセプトシートを作成し、アンケート対象者に提示します。次に、シートへの反応ごとに利用意向者 / 態度保留者 / 非利用意向者 のグループに分類することで、まだ世の中に出ていない商品・サービスの潜在ターゲットを把握することが可能です。
コンセプト評価調査で明らかにできること
・各コンセプト案の評価
・各コンセプト案の評価理由(コンセプトのどこが評価されたかを把握)
・受容者の属性把握(新商品のターゲット層を把握する)
また、使用・利用意向者の反応を分析することで、重点訴求軸・訴求すべき魅力や認知拡大に向けてマーケティング戦略立案に向けてタッチポイントを明らかにしていくことが可能です。例えば
Who(誰に向けて)
What(何を訴求点にするか)
How(どうやって届けるか)
上記を整理することが可能です。
社内・社外において上述のコンセプト評価調査を行い、調査結果をもとに商品開発へ進めるものを絞り、社内承認を取ったのち、”カタチ”にしてく作業。商品の開発へ進みます。