小学生のアンケート調査まとめ|最新データと質問項目の作り方

小学生を対象としたアンケート調査は、子供たちの生活実態や意識を理解するための重要な手段です。
この記事では、各種調査機関が公表している小学生に関する最新の統計データを紹介するとともに、実際に小学生向けのアンケートを作成する際の具体的な手順や、子供に伝わる質問項目の作り方を解説します。
教育関係者やマーケター、自治体担当者など、小学生向けの調査を検討している方にとって、有益な情報を提供します。
最新データで見る!小学生のリアルな生活と意識
現代の小学生は、どのような生活を送り、何に興味を持っているのでしょうか。
ここでは、学研教育総合研究所の「小学生白書」をはじめとする最新の調査結果から、小学生の将来の夢、学習状況、インターネット利用の実態など、子供たちのリアルな姿をデータに基づいて紹介します。
これらのデータは、小学生をより深く理解するための基礎情報となります。
将来の夢は?小学生がなりたい職業ランキング
学研教育総合研究所の調査によると、2023年の小学生がなりたい職業ランキングでは、男子の1位が「YouTuberなどの動画クリエイター」、女子の1位が「パティシエ(お菓子屋さん)」でした。
男子では「サッカー選手」「野球選手」といったスポーツ選手も根強い人気を誇り、女子では「看護師」「保育士」なども上位に入っています。
近年は男女ともに「研究者」が順位を上げており、科学への関心の高まりがうかがえます。
これは、中学生のランキングにおいても同様の傾向が見られます。

勉強時間はどれくらい?学習に関する調査結果
小学生の学習時間は、学年が上がるにつれて増加する傾向にあります。
ある調査では、学校の宿題にかける時間は1年生では1日平均30分程度ですが、6年生になると1時間近くに増えます。
また、塾や習い事など、学校外での学習時間はさらに長くなる傾向があります。
平日の学校外での平均勉強時間は、1年生で約60分、6年生では約90分に達するというデータもあります。
学習内容は、学年が上がるにつれて予習・復習の割合が増加し、学習習慣の定着が見られます。

スマホはいつから?インターネットやSNSの利用状況
小学生のスマートフォン所有率は年々増加しており、特に高学年で顕著です。
調査によれば、自分専用のスマホを持っているのは1年生では1割程度ですが、6年生になると6割を超えるという結果もあります。
主な利用目的は、低学年のうちはゲームや動画視聴が中心ですが、学年が上がるにつれて友達とのコミュニケーションツールとしてSNSを利用する割合が高まります。
インターネットの利用時間が長くなる傾向もあり、家庭でのルール作りが重要性を増しています。

普段は何して遊ぶ?人気の遊びや趣味をチェック
小学生が普段している遊びは、男女や学年で違いが見られます。
多くの調査で上位に挙がるのは「ゲーム」や「動画視聴」で、特に男子にその傾向が強いです。
女子では「お絵描き・工作」「読書」なども人気があります。
外遊びでは「鬼ごっこ」や「ドッジボール」が定番です。
1年生など低学年のうちはごっこ遊びなども人気ですが、6年生になると友達と会話を楽しんだり、趣味の活動に時間を費やしたりすることが増え、遊びの内容が多様化していきます。

おこづかいはいくら?小学生の金銭感覚についての調査
小学生のおこづかい額は学年に比例して増加します。
ある調査では、月の平均額は1年生で500円程度、6年生になると1,000円から2,000円程度が相場となっています。
もらい方は、毎月決まった額をもらう「定額制」が主流ですが、お手伝いをした時にもらう形式の家庭もあります。
使い道としては、お菓子やジュースなどの飲食物が最も多く、次いで漫画やおもちゃ、文房具などが挙げられます。
学年が上がると、友達へのプレゼントや貯金に関心を持つ子供も増えてきます。

小学生向けアンケート調査の作り方を5つのステップで解説
効果的なアンケート調査を実施するためには、計画的な準備が不可欠です。
ここでは、小学生向けのアンケートを作成する際の具体的な手順を5つのステップに分けて解説します。
目的の明確化から対象者の設定、質問内容の作成、そして個人情報保護への配慮まで、質の高いデータを収集するために必要なプロセスを紹介します。
この手順に沿って進めることで、調査内容の精度を高めることができます。
ステップ1:アンケートで何を知りたいのか目的を明確にする
アンケートを作成する最初のステップは、調査の目的をはっきりとさせることです。
「小学生の生活習慣を把握したい」「新しいおもちゃの満足度を知りたい」など、何を知るために調査を行うのかを具体的に定義します。
目的が明確であれば、それに沿った質問内容を考えることができ、結果として有益なデータを得られます。
逆に目的が曖昧だと、質問が多岐にわたりすぎて焦点がぼやけ、分析しにくい結果しか得られなくなる可能性があります。
まず、調査を通じて明らかにしたい事柄をリストアップすることから始めましょう。

ステップ2:対象となる小学生の学年を決める
調査目的が明確になったら、次にアンケートの対象となる小学生の範囲を決めます。
小学校の6年間で子供の心身は大きく発達するため、1年生と6年生では理解力や興味の対象が全く異なります。
調査したい内容に合わせて、対象を低学年、中学年、高学年に絞るか、あるいは全学年を対象とするかを検討します。
例えば、新しいゲームアプリに関する調査なら高学年、基本的な生活習慣に関する調査なら全学年が対象となるかもしれません。
対象を絞ることで、より学年の実態に即した的確な質問を作成できます。

ステップ3:小学生に伝わる質問項目を作成する
アンケートの核となる質問項目は、小学生が正確に理解できる言葉で作成する必要があります。
専門用語や抽象的な表現は避け、具体的で平易な言葉を選びましょう。
例えば、「余暇の過ごし方」ではなく「お休みの日に何をして遊びますか」といった聞き方が適切です。
また、一つの質問で二つ以上のことを尋ねる「ダブルバーレル質問」は避けるべきです。
質問の数が多すぎると子供が疲れてしまい、回答の質が低下する恐れがあるため、質問内容は本当に知りたいことに絞り込み、全体のボリュームにも配慮します。

ステップ4:答えやすい選択肢を用意する
質問形式は、小学生が答えやすいように選択肢式を基本とするのが望ましいです。
「はい・いいえ」で答えられる質問のほか、「とても好き・まあまあ好き・あまり好きではない・きらい」のように段階で回答できる形式も有効です。
選択肢の内容は、具体的で分かりやすいものにし、子供たちが選びやすいように工夫します。
また、「あてはまるものすべて」を選ばせる形式や、「その他」の自由記述欄を設けることで、より多角的な回答を得られます。
選択肢が回答を誘導するような偏った内容にならないよう注意が必要です。

ステップ5:個人情報を守るためのルールを明記する
アンケートを実施する際は、回答者の個人情報を保護するための配慮が不可欠です。
アンケートの冒頭で、回答は統計的に処理され、個人が特定される形で公表されることはない旨を明確に記載します。
また、調査の目的や調査主体(誰が調査しているのか)を正直に伝えることで、回答者である子供やその保護者に安心感を与えます。
この説明の内容は、子供にも理解できるよう、簡単な言葉で記述することが求められます。
誠実な対応は、アンケートへの信頼性を高め、協力的な回答を引き出すことにつながります。

【質問例つき】子供に伝わるアンケートの言葉選び3つのコツ

小学生にアンケートの意図を正確に伝え、本音を引き出すためには、言葉選びに特別な配慮が求められます。
大人向けのアンケートをそのまま使うと、質問内容が正しく理解されない可能性があります。
ここでは、子供の発達段階に合わせた言葉選びの3つのコツを、具体的な質問例とともに紹介します。
これらの工夫により、回答の精度を高め、より実態に即したデータを収集することが可能になります。
コツ1:ひらがなと漢字のバランスを学年に合わせる
小学生向けのアンケートでは、対象学年に合わせて漢字とひらがなのバランスを調整することが重要です。
例えば、1年生を対象にする場合は、習っていない漢字にはすべてルビ(ふりがな)を振るか、ひらがなで表記するのが基本です。
「がっこうはたのしいですか?」のように、簡単な言葉でもひらがなを多用します。
一方で、6年生など高学年が対象であれば、習熟している漢字は適切に使用した方が、かえって文章が読みやすくなります。
文部科学省が公開している「学年別漢字配当表」などを参考に、適切な漢字使用を心がけましょう。

コツ2:むずかしい言葉を簡単な表現に言い換える
大人にとっては一般的な言葉でも、小学生には理解が難しい場合があります。
質問内容を正しく伝えるためには、抽象的な言葉や漢語表現を、子供たちの生活に即した具体的な言葉に言い換える工夫が必要です。
例えば、「スマートフォンの利用頻度を教えてください」という質問は、「スマートフォンを(ゲームや動画、SNSなどで)一週間に何回くらい使いますか?」のように尋ねます。
「満足度」を尋ねたい場合は、「このおもちゃで遊んでみて、どう思いましたか?」といった表現に変えるなど、子供の視点に立った言葉選びが求められます。

コツ3:イラストや図を使って視覚的に分かりやすくする
言葉だけのアンケートは、特に低学年の子供にとって退屈に感じられることがあります。
質問内容に関連するイラストやアイコンを挿入することで、子供たちの興味を引きつけ、回答への意欲を高める効果が期待できます。
例えば、気持ちを尋ねる質問では、笑顔や普通の顔、悲しい顔のイラストを選択肢として提示すると、子供は直感的に自分の感情に近いものを選びやすくなります。
文字を読む負担を軽減し、視覚的に分かりやすくすることで、より正確で正直な回答を引き出すことにつながります。

そのまま使える!小学生向けアンケートの質問項目テンプレート集

小学生向けのアンケートを初めて作成する際、どのような質問を用意すればよいか悩むことも少なくありません。
ここでは、「生活習慣」「学習」「興味関心」という3つのカテゴリに分け、さまざまな調査で応用できる基本的な質問項目のテンプレートを紹介します。
これらの質問例は、自治体や学校で実施される子供の生活実態調査用アンケートなどを参考に作成しており、必要に応じて自由に改変して活用できます。
生活習慣についての質問項目リスト
子供の基本的な生活リズムや健康状態を把握するための質問項目です。
規則正しい生活は、心身の成長や学習意欲に大きく影響します。
これらの質問は、子育て支援策の検討や、学校での健康指導用の基礎資料として役立ちます。
朝は、いつも何時ごろにおきますか?
夜は、いつも何時ごろにねますか?
朝ごはんを毎日食べていますか?
食べものの好ききらいはありますか?
体をうごかして遊ぶのは好きですか?
ねる前に、スマートフォンやテレビ、ゲームなどをしていますか?

学習や学校生活についての質問項目リスト
学習への取り組みや学校での人間関係について尋ねる項目です。
子供の学習意欲や学校への適応感を把握することは、教育指導やいじめ問題の早期発見に不可欠です。
このテンプレートは、小学校が実施する児童理解用のアンケートなどで活用できます。
学校のべんきょうは好きですか?
すきな教科はなんですか?
にがてな教科はなんですか?
学校のしゅくだい以外に、1日どれくらいべんきょうしますか?
学校はたのしいですか?
なやみごとがあるときに、そうだんできる人はいますか?

興味や関心についての質問項目リスト
子供の趣味や好きなこと、将来の夢など、内面的な世界を探るための質問項目です。
子供の興味の対象を知ることは、マーケティングや商品開発のヒントになるだけでなく、個性を尊重した教育を行う上でも重要です。
これらの質問は、子供向けサービスの企画用アンケートなどに応用できます。
お休みの日は、おもに何をしてすごしますか?
いま、むちゅうになっていること(好きなこと)はありますか?
好きなテレビばんぐみや、YouTubeチャンネルはありますか?
しょうらい、どんなおしごとをしてみたいですか?
おこづかいは、おもに何につかいますか?

小学生のアンケート調査に関するよくある質問
小学生を対象としたアンケート調査を実施するにあたり、担当者が抱きやすい疑問点をQ&A形式でまとめました。
アンケートに協力してもらうにはどうすればいいですか?
調査の目的を子供にも分かる言葉で伝え、回答が何に役立つかを具体的に示すことが大切です。
回答してくれた子供にはシールや文房具などの記念品を用意したり、協力してくれた保護者には調査結果の概要を報告したりするなど、感謝の気持ちを表す工夫も協力意欲を高めます。
Webアンケートと紙のアンケートはどちらがよいですか?
対象学年や目的によって最適な形式は異なります。
Webアンケートは集計が簡単で配布も容易ですが、低学年には操作が難しい場合があります。
一方、紙のアンケートは子供が直感的に書き込める利点がありますが、集計に手間がかかります。
両方の長所と短所を比較検討して選びましょう。
集計したアンケート結果はどのように活用できますか?
子供たちの実態やニーズを客観的なデータとして把握し、具体的な施策に活かせます。
例えば、自治体の子育て支援策の立案、学校での教育プログラム改善、企業の商品開発用の基礎資料など、様々な目的に活用できます。
調査結果を関係者で共有し、具体的な改善アクションにつなげることが重要です。


まとめ
本記事では、公開されている統計データをもとにした小学生の生活実態や意識の現状と、小学生を対象としたアンケート調査を効果的に実施するための具体的な作成手順や言葉選びのコツを解説しました。
最新データを把握することは小学生を理解する第一歩であり、適切に設計されたアンケートは子供たちの本音を引き出すための有効なツールとなります。紹介した質問項目のテンプレートなどを参考に、目的に合わせた調査を計画、実行することが求められます。
小学生向け調査の設計・活用は株式会社オノフへ
小学生を対象としたアンケート調査は、設計の精度によって得られるインサイトの質が大きく変わります。
株式会社オノフは、定量・定性リサーチの設計から分析、戦略立案、Web実装までを一気通貫で支援してきた実績を持つマーケティングパートナーです。
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